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あの大暴動は中国のお家芸だった(参:文化大革命)

【今日のテーマ】
●あの大群衆による暴動(デモ)は中国のお家芸である.文化大革命でもこれをやった.
●日本とおバカ三国の韓・中,北朝鮮は自分の国の教科書を公開せよ.みんなの見えるところで討論せよ.

大介:今度の日曜日,町村外相が行くときに北京でまたデモが予定されていると言うけどどうなりますか.

怒門:空港から会合場所の沿道には反日的な群衆が詰めかけ,日の丸を焼いたり,気勢をあげたりしている.反日的な横断幕も出ている.沿道には警官隊が多数配置され,町村外相の乗った車に危害を加えないように警護している.そんなものものしい光景も私の脳裏に浮かびますが,いかなるでしょう.

大介:その様なところに行くのは恐いでしょうね.

怒門:そりゃ恐いですよ.身の危険すら感じるでしょうね.だけど外相だからね.そのくらいの覚悟は決めといてもらわなくちゃならない.町村さんにはね.まあ,本来,外交というのはそんなところから始まっている.

大介:外交とは厳しいものですね.

怒門:厳しいものです.大群衆の中を進ませ肝をつぶさせる.抗日記念館みたいところに連れて行き,いろいろなことをガンガン言う.一時的にも洗脳を計る.3年ほど前に今,山崎拓氏が中国を訪問し,帰国したら泣きそうな顔をして「靖国に代わる国立戦没者墓地を作るべきだ」なんて言っていた.中国にガンガンやられたな,と思ったね.まあ,そんなこっちゃから,女性問題で簡単につまづいてしまうんだね.女性問題が発覚してもそれをうまく処理するのも政治家の人徳だよ.その様なことが政治家というのはつ常に試される.ベッド脇でパンツをはいている写真を撮られているようでは間が抜けている.

大介:女性問題はさておいて,中国のガンガン言ってくることに負けない信念と歴史観を持たなくちゃいけないですね.フラフラしたところがあったらすぐにつけ込まれちゃいますね.

怒門:向こうさんは,とにかく被害者意識を前面に出して,ヒステリックに言ってくる.こんな相手にまともにヘイヘイと言っていてはダメ.
 だからこそ歴史教育というのは本当に大事だね.歴史とは,昔あった事柄をただ記しているものではない.そういうものは年代記というものなんだ.それに解釈をつける.これは国によって違うのは当然だ.Aと言う国とBと言う国が戦争してAが勝った.A国にとっては栄光の歴史,B国にとっては屈辱の歴史.Bという国にとっては何が悪かったのか,負けた原因は何かをきちんと考える.その上で,後世の人へ前向きな建設的な提案をする.これが歴史です.

大介:そうすると今の歴史教育はまったく間違っていると言えますね.現代史は日本が悪いの一点張り.中国や朝鮮の独立運動を讃えたりしている.

怒門:ホントに駄目だね.ぼくも教科書を実際に見てみた.あの扶桑社の「新しい歴史教科書」.それと,帝国書院のを実際に見た.

大介:どうでした.

怒門:まず,「新しい歴史教科書」.読んだ感想は普通の教科書だね.何も変なところがない.批評する人は,神話に多くのページを割いているとか言っているけど,特に違和感はないね.よくできていると思う.読めばポイントも分かるし,試験勉強もしやすいだろうね.
 逆に,帝国書院のはひどいね.自虐史観的なものは,大阪書籍,東京出版のものに比べて少ないと言われているけど,内容がない.まるで絵本.何がなんだか分からない.あの教科書を読んだだけでは試験で点は取れない.はっきり言ってまとまりがない.絵と漫画ばかりでね.唖然とする.教科書ではなくて図鑑という感じだね.
 勉強のしやすさという点から見ると,扶桑社の方が優れている.帝国書院のを使っていると受験は失敗する.それは言える.ぼくはここであえて,自虐史観とか偏向しているとか言わないよ.それはちまたでさんざん言い尽くされているからね.教科書のできという点でこのように言える.実際に大介君も見てみると良いね.

大介:日本人でも一般の人は大阪書籍,東京書籍,扶桑社,帝国書院の歴史教科書を全部は見ていない.まあ,扶桑社の教科書は一般に販売して多くの人が見る機会を得ました.良い機会を作ってくれたものだと思いますよ.またこれがよく売れた.
 ところで韓国や中国のうるさくいっている人たちは見ているんですかね.

怒門:うーん.おそらく見ていないね.というよりも,ちゃんと,中国語や韓国語に翻訳しているかどうかも怪しい.4冊をきちんと入手し,韓国なり中国なりのシンクタンクで母国語に翻訳して研究した上でものを言っているのなら,僕はむしろあの国を尊敬したいね.けどやっていないんじゃないか.ひょっとしたら,日本国内で日本人のグループがやって向こうに訳をしたものを渡しているかも知れない.そう言うものはあるかもしれない.訳も怪しいものがね.一部を訳したものはあるだろうね.
 結局,中国や韓国の連中はただ風説だけでものを言っている.その風説を流しているのは,日本国内のいわゆるその手のグループだね.

大介:日韓両国で歴史研究なども進めるといっているが,どう思いますか.

怒門:くだらないね.さっき言ったように歴史は解釈だからね.その解釈の仕方は国によって違う.
 そんなに言うのなら,まず第一歩として韓国の教科書や中国の教科書を実際に日本語に翻訳して販売することだね.販売しなくてもいいからとにかく公開する.公開する許可を日本に与えるだけでよい.インターネットでもいいしね.そうして,中国,韓国,日本の国民の意見を待つ.それが一番よい.それが第一歩だね.

大介:それはいいね.だけど,中国や韓国はその話に乗ってきますか.

怒門:ハハハハ(笑い).乗ってくるわけないよ.奴らの教科書はとても見せられたものじゃあないからね.あちらの教科書は実に奇天烈な歴史だよ.歴史の事実も曲げている.それをやれば,教科書で日本国内でうだうだ言っている連中もグウの音も出なくなる.はっきり言って笑われる.国際的に末代まで大笑いの種になる.
 教科書問題は基本的に内政問題.しかし,そんなに中国や韓国が言うのならお互いに公開する.それが事始めだ.何も知らされずに密室でうだうだするのはよくない.

大介:その通りですね.それは怒門さん.諸葛孔明のような名案だわ.町村さんや小泉さんに言ってあげたいね.

怒門:まとめます.
 ○17日の日中外相会談は厳しいものになる.外交の厳しさが出る.中国のデモ隊をわざと町村に見せて度肝を抜かそうとする.中国ならそのくらいはやってくる.しかし,それで狼狽するようじゃ,町村さん.情けないぞ.

 ○教科書問題:その国の教科書はその国のものだ.しかし,中国,韓国がうだうだ言うのなら,まず第一歩にお互い公開すればよい.日本のは手にはいるだろうがあちらのはなかなか手に入らない.向こうさんは閉鎖主義だから. 教科書問題は,実物を見ないでうだうだ論争だけが続いている.国内でも国外でもだ.はっきり言って意味がない.そんなにうだうだ言うのならまず,教科書を公開しよう.その方がよほどお互いの理解が深まる.

 ○向こうの教科書は奇天烈だという話だぞ.例えば,第2次大戦は人民解放軍が連合国の中心になって日本を負かした,とかもあるらしい.韓国のも負けてはいないそうだ.我々日本人が知らない,文字通りの「新しい歴史教科書」がそこにあるはずだ.



怒門:あとね,大衆暴動はあの国の得意芸だということも覚えておこう.

大介:得意芸ですか.前にもやってたんですか.

怒門:大介君.あれだよ.文化大革命.あれは,毛沢東が劉少奇一派を追い出すためにやったんだよ.

大介:あれはいつころでしたっけ.

怒門:1965年に始まり,毛沢東が1976年に亡くなるまで続いた.つまるところ劉少奇ら実務派と言われる連中を標的に行われた.ひどかったね.毛沢東語録を持った紅衛兵が全国を回って,お前は資本家だ,お前は富農だ,とか言ってどんどん殺しまくった.また,大学教授などは「知識人」と言われ人民の敵として侮辱され,矯正するために田舎で農作業をやらされた.そんなことできるわけない.死んでしまう.
 大学に入るには毛沢東語録が試験科目であり,方程式も何も分からない者が多数入学したりした.いろいろなところにあった名所旧跡はどんどん打ち壊された.文化大革命とはつまるところ文化の大破壊であった.
 何しろ,文化大革命で中国では2000万人位死んだと言うからごつい. 
大介:すごい数ですね.

怒門:僕がアメリカに行っているとき上司が香港人だったのですが,あの頃,川に中国本土から死体がよく流れてきたと言います.それほど殺人,処刑が行われていた.

大介:すごいというしかない.

怒門:つまりだ,毛沢東と劉少奇が派閥争いをするのなら,普通はその中だけでする.しかし,中国の場合は違うんだね.大衆を巻き込んで行うようだ.大衆にデモをさせ,ワーワー言わせる.言われた方は,すくんでしまう.そのような事が彼らの得意技かも知れない.

大介:それが今度,町村外相が中国入りしたとき行われるかも知れない.

怒門:うーん.行われるとしたら,中国史上初めて外国人に大衆闘争を仕掛けることになる.それがうまくいくか,だめになるか.

大介:どうなりますかね.

怒門:だめですよ.また,理性を失い怒り狂った暴徒の群れを全世界に発信されるだけ.中国は情報統制の国だったので,急にその様なものを使おうとしてもうまくいきっこない.テレビカメラの使い方は下手.先週の暴動の風景を流されたのも,ただただ中国の威信を傷つけただけだった.

大介:まあ,今回もそうなりますね.

怒門:外相が行ったときにやっていたら,馬鹿丸出しになるね.中国当局もあとであわててマスコミを押さえようとしたが,全部きれいに流されてしまった後だった.あべこべに,テレビクルーを制止しようとする中国人警察を撮されて,またまた,イメージダウン,権威失墜.
 前に,北朝鮮の金正日の息子が入管で捕まったときも,空港で飛行機に乗る前に100mほど歩かせた.あれは傑作だった.どうやらあれでみそが付き,あの男は長男でありながら金正日の後継者にはなれないそうだね.カメラは恐いですよ.

大介:今日も明快でしたね.文化大革命のことは勉強になりました.

怒門:うん.日本人はあまりにも中国や韓国,北朝鮮のことをしらなすぎる.メソポタミア文明とかそんな昔のこと,あとヨーロッパ史,中国の清が興ったあたりまでは割と学校で勉強していてよく知っているんだが,現代史になると本当に知らない.
 敵の出方を知るには,過去の歴史を参考にするのが最も良い.そのために歴史が必要なんです.分かっていれば対策も立てられる.町村さんの前に大群衆が詰めかけても,「あっ,またか.文化大革命以来ですね」と言って笑える.そう言うのが大事です.

 まとめます.
 ○大衆暴動とこれを政府がコントロールするのは,中国のお家芸.文化大革命もこれだった.なぜか中国は政争を大衆を巻き込んでやるのが好き.だから被害は時として甚大なものになる.文化大革命では200万人の人が殺され,多くの名所,旧跡が破壊された.

 ○敵の出方を知るためには敵の歴史を知る必要がある.中国,朝鮮の歴史を知ることは国民の宿題である.

 ○教科書も国内でも我々の知らないところで議論が続いていた.これは不毛であった.扶桑社が自分の教科書を一般販売し,皆がそれを実際読んでみると,扶桑社の教科書が偏向しているという意見は急速に失せていった.
 それと同じに中国や韓国の教科書も公開する.そうすれば,この様な教科書論争も決着が付く.だれも文句が言えなくなると思う.国際的にだって「日本は教科書問題に注意すべきだ」なんて言う人もいなくなるだろう.
by DomonHiuga | 2005-04-16 12:59 | 中国関係


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